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海外ゲストさんの素朴な疑問~青=Blue?Green?~

 
青信号
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大阪西成に誕生したゲストハウスMATSU。 新しい出会いを「待つ」という想いも込めて、「松」の地に「MATSU」を作りました。MATSUは、そのほとんどがDIYでスタッフたちの手で作られましたゲストハウス。MATSUに訪れたゲストと共に、常に新しいこと、楽しいことにチャレンジし、他にはないゲストハウスにしたい。 マスコット犬「クロマツ」と一緒に、世界中のゲストをMATSUでお待ちしております。

ゲストハウスで働いていると、
海外ゲストさんから日本についての
質問を受けることがよくあります。

日本で生活していると当たり前に
感じることでも改めて質問されると、
答えに困ることもあります…。

 

先日、フランスからのゲストさんに、
「日本人の友人は緑色の信号を
青信号と言うけど、なぜ?」
と聞かれました。

アメリカでもフランスでも
信号は、ブルーではなく、
グリーンと言うそうです。

そういえば…なんで?

Taku

 

うーん、「青信号」っていうよな…。

Shinji

 

 

むかしの日本には4色しかなかった?

色

日本語には、もともと赤・青・白・黒の4色の表現しかなかったと言われています。

理由のひとつは、この4色だけが「〇〇い」(形容詞)として使われることです。例えば、「赤いりんご」や「白い布」などです。「緑い葉っぱ」や「紫いぶどう」とは言いません。そのため、この4色は古くから日本語として使われてきたと考えられています。

二つ目の理由は、副詞として使われることです。副詞とは、主に動詞を修飾して、動きにより詳しい説明を付け足す言葉です。例えば、「赤々と燃える」などです。「青々と」「白々と(しらじらと)」「黒々と」と副詞として使える色は4色だけです。

三つ目の理由は、対になる色があるということです。赤と白、赤と青、白と黒はそれぞれ反対の意味を持つ色です。年末の歌番組や運動会では紅組(赤組)と白組に分かれますし、昔話の「泣いた赤鬼」には赤鬼の友達の青鬼が登場します。このような反対の色を持つ色はこの4色以外にありません。

赤・青・白・黒の4色だけが、古くから人々の暮らしに深く関わっており、長い歴史をもっていると考えられるのです。

 

赤・青・白・黒の使い分け

人間の目で認識できる色は数百万色あると言われています。それだけの色をわずか4色に分けていたのですから、一つの色はとてもたくさんの色を含んでいました。

青が指す色は、「白」と「黒」の間の色だったと言われていて、藍、青、緑などが含まれていたと考えれらます。

大まかには、赤=明るい色、青=淡い色、白=はっきりした色、黒=暗い色に分けられていました。

 

結局、信号機は何色?

信号機

日本の信号機の正式名称は「緑信号」でした。しかし、慣習的に「青信号」と呼ぶ方が定着し、規則を改正して現在では「青信号」が正式名称となっています。色も少しずつ変化しており、現在、日本の信号は、国際照明委員会(CIE)が定める基準の中で、最も青寄りの光源を採用しています。

緑色の信号を青信号と呼ぶことは、長い歴史の中で日本人が培ってきた色と言葉の関わりの表れなのです。

 

これも青なの?

 

日本には、「緑」なのに「青」とよんでいるものが、たくさんあります。

Shinji

青りんご

青菜、青のりのように植物や葉っぱを指して青いと言いますし、たくさんの葉が茂っている様子も「青々と」と表現します。青菜を使った野菜ジュース、日本語では青汁ですが、英語ではGreen juice (グリーンジュース)やGreen drink(グリーンドリンク)と呼ぶのが一般的です。

青汁

関西のスーパーでは「青ネギ」も見かけますよ。

Taku

 

他にも、青二才など日本では未熟なものを指して「青い」と言いますが、こちらも英語ではGreenhorn(グリーンホーン)と言います。角の出はじめた若い牛の意味で、そこから未熟で経験の浅い人の意味も含むようになりました。単にGreen(グリーン)ということもあるそうです。

 

実は、緑と青をはっきり区別していないのは日本語だけではありません。東南アジア、インド、アフリカ、中南米などの言語には、意外と多くみられます。

日本から遠く離れたインドやアフリカの言葉と共通点があるなんて、不思議ですね!

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