忘れられない1日。大阪を襲った台風21号の日を振り返る。
今年の9月4日はゲストハウスの思い出の中でも忘れられない1日となりました。
そう。過去最大級の台風の暴風が大阪を襲いました。
関西空港は閉鎖、大阪市内は大規模停電・・・
とても、とても長い一日でした。
記録的な猛威をふるった台風21号
毎年8月9月は台風がよく発生します。
特に今年は多かった気がしますが、いくつかの台風が大阪を通過していきました。
ほとんどの台風は夜の内に大阪を通り過ぎて行き、寝ている時に、雨の降る音と風の音が普段より良く聞こえる程度でした。
台風が来る時MATSUでは、外に出してある植木や灰皿が飛ばされないように室内に片付けておきます。
各企業では台風に備えて終業時間を早めたり、鉄道会社は運行見合わせなどの対応を取ります。
台風21号もいつもと変わらず植木と灰皿を片付ければ大丈夫と思っていました。
台風21号はこれまでと違い日中に大阪を通過する予定でした。
台風上陸当日の4日はJR等は午前10時で全線運転見合わせし、その日は休みにしている企業もありました。
高い防災意識があればこのくらいの対応は当然なんですね。
「大丈夫だろう」という油断が生んだ大きな焦り
午前中は用事で外に出れるくらいで、雨がパラパラと降り、風が吹いていて涼しさを感じる程度でした。
しかし時間が経つにつれ、風も雨もどんどん強くなってきます(汗)
しばらくすると風が強すぎて外に出れる状況ではなくなりました。
台風が通過するまで室内でやり過ごそうとしたのですが、クロマツのお家が風で倒れて飛ばされそうになっているではありませんか!!
(40キロくらいあるお家ですよ 汗)
驚いている場合ではありません!
急いでお家をガレージの中に入れようとして外へ出たのですが、色んな物が空中を飛び、非常に危険な状態…
クロマツのお家が倒れるくらいの強い風です。
何かにつかまっていないと体ごと飛ばされてしまいそうで命の危険を感じました。
お家を中に入れる余裕が無かったので、とりあえずは飛んでいかないように固定して室内で風が弱まるのを待ちます。
待てど暮らせど風が弱まる気配は全くありません。
外は消防車と救急車のさいれんは鳴りっぱなしです。
しばらくすると停電しました。
ゲストさんには状況を説明し、外に出ないように伝え室内で待機してもらいました。
真っ黒な中、クロマツもおとなしくしています。
台風の爪痕
台風通過後、MATSU付近の天下茶屋周辺を少し歩いてみると、想像も出来ないほどのとてもひどい状況でした。
看板が落ちたり、割れていたり、木が根元から折れているところもありました。
特にひどかったのは、旧イズミヤに組まれていた足場が倒れて道路をふさいでいました。
衝撃の光景を見て今回の台風のすごさを実感し、同時に台風の恐ろしさも実感しました。
MATSUの前の道路にゴミが散乱していたので片づけをしていると、飛び込みで宿泊したいというゲストさんが大勢来られました。
その数なんと!22名!!
急な来店に戸惑いながら、宿泊施設を予約したのかを聞くと、全員が関西国際空港からの来客で、空港が台風の影響で閉鎖されたとのこと!
「関西国際空港が閉鎖!?」
情報が全くなかったので最初は言っている意味が理解出来ませんでしたが、停電復旧後のニュースを見てみると空港が浸水しているではありませんか!! 驚
彼らは天下茶屋駅で途方に暮れていて、急いで泊まるところを探していたそうです。
心配になりこれからどうするのかを聞くと、東京まで移動して飛行機に乗って帰るそうです。
しかし、取れた航空券は4日後。
出発までは東京の宿で宿泊するそうです。
「東京行の新幹線は動いているの?」
「止まってない??」
ゲストさんたちはとても心配していました。
急な来店もあれば急遽のキャンセルも多数。
関西国際空港が閉鎖されて復旧の見通しがたたないので、
宿泊予定のゲストさんからのキャンセルがたくさん入りました。
今回のような天災は仕方がないですね。
自然の力の前にはどうしようもありません。
台風21号の被害を忘れず、日頃の防災対策を
今回の台風で防災の意識が高まりました。
台風や風の強い日は、飛ばされそうなものはもちろん、外においているものは全て室内にしまう事。
行政機関が出している出来る限りの情報を集める事。
Twitterなどでリアルタイムの情報を得ることができるので迅速な対応がとれます。
早速、大阪メトロのツイッターをフォローしました!!
これまで大阪は大きな被害が無かったので完全に油断していました。
今年は特に岡山や広島の豪雨災害や、大阪、北海道の地震など、自然災害が多かったような気がします。
しかしこういう災害が起きるとご近所さんなどと共に助け合う意識が芽生えます。
今回の災害を忘れず、今後の対応に活かしていきます!